
先日ホームページのリニューアルをさせていただいたんんですが、お客様のご指定サーバーが大塚商会さんの「アルファメール」でした。
アルファメールでのwordpressは初めてだったので、意外なところで設定が引っかかったりと結構面倒でした。
アルファメールさん以外でも、CMSの自動インストール機能がついていないサーバーの場合は、参考になるところも多いと思います。
wordpressの手動インストール
初めてwordpressをインストールする場合は、サーバー会社のHPの手引きを見ながらすれば、問題ないと思います。
複数のwordpressを手動インストールする場合の話として、進めていきます。
1.まずはwordpressを複数インストールできるサーバープランになっているか、確認してください。使用できるデータベースが1つだけだと、その時点で複数インストールは不可能です。
※1つのデータベースに複数インストールする方法もありますが、ここでは除外とします。
2.サーバー側で新しいデータベースを作成します。
3.FTPでwordpressのデータをアップロードします。アップロードする時に先にインストールしたwordpressとは別のフォルダにアップロードしてください。上書き保存してはいけません!
4.wordpressの設定画面を開きます。アップロードしたフォルダ名に合わせてくださいね。例:「http://www.example.com/wp/」等
5.アクセスしようとすると、
「すでにインストールされています
すでに WordPress をインストール済みのようです。再インストールするには、まず以前のデータベーステーブルを削除してください。」
というエラーが出ます。
6.wp-config.phpを作成します。
よく分からない方は、wordpressのフォルダの中に「wp-config-sample.php」という名前のファイルがありますので、ファイル名を「wp-config.php」に変更して、編集してください。
編集する箇所は5か所だけです。
※編集する時は、terapadなどの文字コードを指定できるテキストエディタを使用してください。
<?php /** * The base configuration for WordPress * * The wp-config.php creation script uses this file during the * installation. You don't have to use the web site, you can * copy this file to "wp-config.php" and fill in the values. * * This file contains the following configurations: * * * MySQL settings * * Secret keys * * Database table prefix * * ABSPATH * * @link https://codex.wordpress.org/Editing_wp-config.php * * @package WordPress */ // ** MySQL settings - You can get this info from your web host ** // /** The name of the database for WordPress */ define('DB_NAME', 'database_name_here'); /** MySQL database username */ define('DB_USER', 'username_here'); /** MySQL database password */ define('DB_PASSWORD', 'password_here'); /** MySQL hostname */ define('DB_HOST', 'localhost'); /** Database Charset to use in creating database tables. */ define('DB_CHARSET', 'utf8'); /** The Database Collate type. Don't change this if in doubt. */ define('DB_COLLATE', ''); /**#@+ * Authentication Unique Keys and Salts. * * Change these to different unique phrases! * You can generate these using the {@link https://api.wordpress.org/secret-key/1.1/salt/ WordPress.org secret-key service} * You can change these at any point in time to invalidate all existing cookies. This will force all users to have to log in again. * * @since 2.6.0 */ define('AUTH_KEY', 'put your unique phrase here'); define('SECURE_AUTH_KEY', 'put your unique phrase here'); define('LOGGED_IN_KEY', 'put your unique phrase here'); define('NONCE_KEY', 'put your unique phrase here'); define('AUTH_SALT', 'put your unique phrase here'); define('SECURE_AUTH_SALT', 'put your unique phrase here'); define('LOGGED_IN_SALT', 'put your unique phrase here'); define('NONCE_SALT', 'put your unique phrase here'); /**#@-*/ /** * WordPress Database Table prefix. * * You can have multiple installations in one database if you give each * a unique prefix. Only numbers, letters, and underscores please! */ $table_prefix = 'wp_'; /** * For developers: WordPress debugging mode. * * Change this to true to enable the display of notices during development. * It is strongly recommended that plugin and theme developers use WP_DEBUG * in their development environments. * * For information on other constants that can be used for debugging, * visit the Codex. * * @link https://codex.wordpress.org/Debugging_in_WordPress */ define('WP_DEBUG', false); /* That's all, stop editing! Happy blogging. */ /** Absolute path to the WordPress directory. */ if ( !defined('ABSPATH') ) define('ABSPATH', dirname(__FILE__) . '/'); /** Sets up WordPress vars and included files. */ require_once(ABSPATH . 'wp-settings.php');
23行「database_name_here」はデータベース名、26行「username_here」はデータベースユーザー名、29行「password_here」はデータベースパスワードを変更してください。
アルファメールを使用の場合は、32行「localhost」をサーバー会社が指定するものに変更してください。ここを変更しないと、データベースに接続できませんとエラーが出ます。
wordpressを複数インストールする時は、68行「wp_」を変更してください。「wp2_」とかで大丈夫です。
編集できたら、文字コードを「UTF-8N」で保存してください。
7.編集した「wp-config.php」をwordpressをインストールしたフォルダにアップロードしてください。
8.wordpressの設定画面を開きます。ブラウザの画面がそのままの方は、キーボードの「f5」をクリックすると、大丈夫です。
ここまで来れば、後は通常通りのwordpressの設定と同じです。
その他の注意事項
wordpressのインストールが終わったら、後は、初期設定をしていくだけなのですが、アルファメールの場合、なぜか初期設定をしても403エラーが出て先に進めないことが多々ありました。
大塚商会さんに問い合わせしても理由不明で、設定も間違っていないようだったので、謎です。その後、30~40分放置しただけで設定反映されたので、403エラーが出てもしばらく放置してみてください。
理由が分からないところが気持ち悪いんですけどね。。。
.htaccessの設定ができない
これまで使ったサーバーで「.htaccess」が利用できないサーバーはいくつかありました。
アルファメールさん、OCNさんあたりは「mod_rewrite」くらいしか設定できません。
他の設定をすると「500エラー」が出るので、焦らないようにしてください。
もしエラーが出たら「.htaccess」の記述を削除すれば、大丈夫です。
「.htaccess」で記述できる内容については、各サーバー会社に問い合わせしてください。
wordpressの自動アップデートができない
無事にインストールして、初期設定も終わった~!と思ったのに、自動アップデート機能が使えない。
何度やってもFTP接続が…とエラー表示が出ます。
設定画面もグレーアウトのままで何も入力できない…。設定ファイルのパーミッションを変更してもダメ、wp-config.phpに直接FTP接続の設定を打ち込んでも変わらず。
結局、「wp-config.php」の一番最後に「define(‘FS_METHOD’, ‘direct’);」と記述して、無事にアップデート完了しました。
まとめ
ざっくりと説明しましたが、だいたいこんな感じで進めると無事インストールできると思います。各項目の詳しい設定方法は、いろんなブログやサイトで丁寧に解説されているので、検索してみてください。
レンタルサーバーによっては、自動インストール機能がついていて、それを使うと各サーバーに適した設定がすでにされているので、とっても楽にインストールできます。